
ども!SANFest会長こと『おもち』です。
世界一周をして色んな景色や食べ物や人を見て来たけど、
日本と違い世界では何かしら宗教を信仰し文化として根付いている国が多く、
宗教を知ることでその国の文化や教養・人の歴史や考え方が分かると思い、
自分なりに勉強してみたらこれがハイパー面白かったので、
今回分かりやすくかつそれでいて中立な立場で徒然なるままに書き散らしていきたいと思います。
今回はユダヤ教について徒然なるままに書き散らしていきます。
ユダヤ教とは

まずユダヤ人の誕生に関する書物は聖書以外には残っていません。
そんな聖書に書かれているユダヤ教とはずばり!ユダヤ教を信仰しているユダヤ人のこと
つまりユダヤ人とはユダヤ教を信仰してる人のことを言います。

アダムとイブとかノアの箱舟がどうたらとかも
ユダヤ教の物語やけど話が膨大過ぎるので割愛します!
そんなユダヤ人がユダヤ教が誕生したのは紀元前13世紀頃(約3000年以上前)のエジプトで、
この頃のエジプトは周囲に戦争をしかけては民族を征服し、奴隷として働かせまくっていたので
めっちゃ栄えていました。ピラミッドも大量の奴隷を無理やり働かせて造られたものです。
その奴隷の中のとある遊牧民族にユダヤ人の遠い祖先にあたる人たちがいて、
その遊牧民族のリーダー的人物が『神様の声を聞いた!ここから東にあるイスラエルって所に
新天地を用意してくれてるから今すぐ脱出してこの状況から解放されるんだ!』と言い出しました。
こんな過酷な奴隷生活で生き続けるのも嫌だと民族総出でエジプトからの脱出を試みるも、
遊牧民族たちは海岸に追い詰められてしまい大ピンチに!
絶望の中リーダーが神に祈ると、なんと海が二つに割れて逃げ道ができ、
神様の助けを得て遊牧民族は無事にエジプトから脱出できました。
その後リーダーは神様から

あなたたちは特別に選ばれた人たちです!
この神と契約を結んでくれたら最高にハッピーにしてやるぜ!
とメッセージを授かり、すぐさま幸せになるために契約を結びました。
どんな契約が書かれていたかというと、簡単に
- 私以外神と認めないで(唯一神)
- 神の名前をみだりに呼ばないで
- 6日働いて1日休もう
- 両親を敬おう
- 殺すのなし
- レディにイタズラだめ
- 人のもの盗んだらあかん
- 嘘ついたらあかん
- 人妻好きになったらあかん
- 人の財産欲しがったらあかん
などが書かれており、これがユダヤ教の原点でありこの時に神様と約束をした人たちをユダヤ人と呼びます。

ん?奴隷が嫌で脱出したとかはともかく海が割れたとか神様の約束リストとか
途中うそっぽくね?と思うかもしれませんが、これが『聖書』に書かれてあり、
ユダヤを知る唯一の書物なのです。
今は旧約聖書となっていますが、ユダヤ人からしたら旧でもなくこれが聖書なのです。
ユダヤ教の聖書を『タナハ』と言いますが、その聖書が現在までユダヤ人に大切に読まれているのです。
つまりユダヤ教とはユダヤ人が作ったユダヤ人のための宗教なのです!
ユダヤ教というのは選ばれた人しか信仰できない宗教で、基本的にユダヤ人から生まれた子供はユダヤ人で、
稀にユダヤ教を勉強しまくってユダヤの教えを守る人はユダヤ教に入れるが、それ以外はユダヤ人ではないし
そもそも他の人をユダヤ教にぜひおいで~とか勧誘する気はさらさらありません。
この選ばれし者だけの思想を選民思想と言います。
しかしこの選ばれし私たち的な選民思想がユダヤ人の長く苦しい歴史を歩むことになります。
そのきっかけと言えるのがキリスト教の誕生です。
話は戻り、エジプトから脱出した遊牧民族は無事イスラエルに到着します。
すでに他の民族がいたが、ユダヤ人たちは強引にイスラエル王国を建国しそれから1000年くらい経過したある日
ユダヤ教の存在を根底から揺るがす大事件が起こりました。
イエス・キリストの誕生です。実はイエスもユダヤ教の聖書を読み込んで育ったユダヤ人だったのですが、
イエスにはユダヤ教の選民思想がどうしても引っかかっていました。
イエス的には『神様ってユダヤ人だけ幸せにするとかじゃなくて全人類を幸せにするような存在ってのが神様ってもんぢゃね!?』と思っていました。
そしてユダヤ教の聖書の中に『苦しんでいるときは必ず神が救世主を向かわせる』ってのが書いてあり、
イエスは『自分こそが救世主だ!私がユダヤ教を終わらせる!』と言い出しました。
他のユダヤ人からするとイエスやべーやつやとなり距離をとり放っておいたのですが、
放っておいたところ徐々にイエスの主張が多くの人の心を掴んでいき、
焦ったガチユダヤ教信者はイエスを『救世主と偽る危険人物』として指名手配し、
最終的にイエスはユダヤ人によって死刑にされてしまいました。
これにて一件落着!と思っていたのですが、イエスの弟子たちが布教しまくっていたので、
選民思想のない新しいユダヤ教の勢力が拡大し、それが『キリスト教』の誕生なのでした。
キリスト教はたちまち全世界へと広まるも、ユダヤ人は私たちは自分たちの神を信じるだけさ!
という感じでイスラエルでこぢんまりとユダヤ教の人たちだけで信仰していましたが、
ユダヤ人はイスラエルから追い出され、ヨーロッパ各地に散り散りになりました。
散り散りになりつつもひっそりとユダヤ人コミュニティを作って各地で暮らしていました。
しかしヨーロッパでは国や行政までもキリスト教を信仰しているほど大ブームになっており、
キリスト教の創始者&救世主のイエスを死刑したのはユダヤ人となっているので、
ユダヤ人は法律レベルでの差別や迫害を受けるようなり、ユダヤ人は土地の保有を禁止などがありました。
土地を持てないということは農業すらできないので誰かの農家で働かせてもらわなければならなかったのですが、
ユダヤ人はキリスト教の敵みたいな感じだったので、奴隷みたいな労働環境でした。
普通ならメンタル崩壊してもうやってらんない・・・となるところですが、
ユダヤ人たちは強い選民思想で『こんな目に合っているのは私たちが神に選ばれた特別な存在だからだ!この試練耐えてやる』と
鋼のメンタルで、差別や迫害を乗り切っていきました。
それどころか、土地を持てないなら土地がなくてもできる仕事を考え始め、
この時代にいち早く大規模な貿易の仕事や金融の仕事を始めました。
お金を貸して、あとで利子をつけて返してもらう今で言う銀行的な仕事ですが、
実は聖書には利子をつけてのお金の貸し借りはしてはいけないとされていました。
正確には『同胞には利子をつけて貸してはならない』と書いてあるのですが、
問題は『同胞には』と書いてあることです。
キリスト教の同胞とは「全人類」のことですが、ユダヤ人にとっての同胞とは「ユダヤ人」だけなのです。
つまりユダヤ教ではユダヤ人だけには利子つけて貸してはあかん!と解釈し他には貸したりできるのです。
そんな貿易や金融の仕事が大成功します。
散り散りになったユダヤ人ネットワークが貿易や金融の仕事に大いに役立ち、農業よりも圧倒的に儲かるようになっていました。
こうしてユダヤ人たちは世界で有数のお金持ちになっていきました。
するとキリスト教の人たちから嫉妬の対象として恨みをかいました。
人に利子付けてお金儲けしやがってなんてやつらや!となり、ヨーロッパでユダヤ人の陰謀論が大流行しました。
世界征服を企んでいる!!とかあることないこと言われるようになりました。
ユダヤ人的には、言いたい奴には言わせておけばいいさとなっていたが、そうも言ってられない事件が起こりました。
ナチスのヒトラーが起こしたホロコースト(ユダヤ人絶滅政策)です。
ヒトラーもユダヤ人の陰謀論を利用した一人で、第一時世界大戦でドイツが負けたのはユダヤ人が裏切ったからだ!
と盛んに呼びかけ、多くドイツ人の心をがっちりと掴みヒトラーは『首相』となりました。
そして大統領が病死しヒトラーは首相と大統領を合わせ『総統』となり独裁者の誕生です。
ヒトラーはユダヤ人を迫害する法律を次々と作り、最後にユダヤ人絶滅政策いわゆる『ホロコースト』を実行し
600万人ものユダヤ人が強制収容所にいれられ虐殺されました。
ユダヤ人はユダヤ教を信仰していただけでこんな歴史を歩むことになりましたが、
不屈の精神、鋼のメンタルユダヤ人は、
『こんな大変な思いをするのは、特別な存在の私たちに対する神からの試練なんだ』と信じて今現在まで世界中で生活しています。
今は世界中でユダヤ人の差別もなくなってきているし、
アメリカなどでは超お金持ちなユダヤ人が多いので、税金も落としてくれるしユダヤ人ありがとうになっています。
あのGoogleやFace bookの創業者もユダヤ系ですし、スターバックスやコカ・コーラを大きく成長させたのもユダヤ系なのです。
ノーベル賞の20%もユダヤ人ですし、アメリカ元大統領トランプさんの娘もユダヤ人の方と結婚されユダヤ教に改宗されました。
こうした凄い実績の方やお金持ちが多いのもユダヤの不屈の精神と特別な存在という選民思想が強いからかもしれませんね!

ユダヤ教はイスラエル発祥で唯一の神『ヤハウェ』を信じ、
創始者(預言者)はモーセさんで、聖書は『タナハ』で、
信者数は2023年で約1400~1700万人いるとされていて、
迫害や差別を受けながらも不屈のメンタルでそれを乗り越え、
超のつくお金持ちが多くそれでありイノベーションを生み続けている
人たちが多いってことですな!
他の宗教についても徒然なるままに書き散らしているので、興味のある方や今回の話面白かった方はぜひ読んでみてください。
個人的にはユダヤ教→キリスト教→イスラム教→ヒンドゥー教→仏教の順番で読むと読みやすく結びつきやすいと思います。
ではまた!
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