
ども!SANFest会長こと『おもち』です。
世界一周をして色んな景色や食べ物や人を見て来たけど、
日本と違い世界では何かしら宗教を信仰し文化として根付いている国が多く、
宗教を知ることでその国の文化や教養・人の歴史や考え方が分かると思い、
自分なりに勉強してみたらこれがハイパー面白かったので、
今回分かりやすくかつそれでいて中立な立場で徒然なるままに書き散らしていきたいと思います。
今回はヒンドゥー教について徒然なるままに書き散らしていきます。
ヒンドゥー教とは


ヒンドゥー教徒は世界三大宗教の一つで世界中で11億人から信仰されているビッグ宗教であり、
そのうちの9割近くがインド人で残りはネパール・スリランカ・バングラデシュなどと
人数は多いけどそこまで広い地域ではないが、掘り下げるとめちゃくちゃ面白い宗教なのです。
歴史を振り返りながら今から語ります。
ヒンドゥー教はいまから3000年以上前の現在のウクライナあたりの白人遊牧民がインドに移動してきたところから始まります。
なぜ移動してきたかは謎ですが白人遊牧民はインドにたどり着くとそこには肌の色が黒っぽい人が住んでいましたが、自分たちの土地にしたいとインドの戦士たちに戦いを挑み勝利しインドを支配しました。
勝利した白人遊牧民は自分たちを『アーリア人』と名乗りだしました。
アーリアとは高貴なという意味で自分たちの方が高貴なんだぞと前面にアピールしました。
あくまでも戦士を倒しただけなので、残りの人たちを支配するために利用したのが宗教でした。
アーリア人は先住民たちに

雨が降るとか風が吹くとか太陽の暑さとか満点の星空とか
目に見えないこの世の出来事はすべてそれぞれ神様がいて、
全部神様の仕業なのさ!それでいてわたしたちアーリア人は
神様と繋がることができるから自然災害は私たちが頼めば起こさないようにしてくれるで!
さらに実は戦いに勝つための力も授けてくれたから君たちに勝ててん!
だから特殊な力を持ってるわたしたちをもっと尊敬するんやで!
じゃないと神様に怒ってもらって人類滅亡させるで!
と言うようなことをインドの人々に伝えていきました(バラモン教)
インドの人たちからすると胡散臭いと思うかと思いきや自分たちと肌の色や見た目が違う人たちが突然やってきてしかもめちゃ強くてしかもその強さが神様のパワーもらってるとかすごい!!
とインドの先住民たちはアーリア人の言うことに従っていくようになりました。
そしてアーリア人の中で神様と直接繋がれると信じられてた人をバラモンと呼び、この宗教はバラモン教と呼ばれました。
バラモン教には階級制度があり
上から聖職者をバラモン
次に王族・貴族・戦士をクシャトリヤ
次に商人・農民・庶民をバイシャ
一番下に先住民シュードラという身分に分けました。
さらに全ての人間は親と同じ身分となると決めました。
つまり奴隷身分シュードラから生まれた子供も一生奴隷のシュードラとなってしまうのです。
ですが、段々とインドの中でバラモンに対する不満が高まりアーリア人同士でいくつもの派閥に分裂し新しく国を作るアーリア人もたくさんでてきて新しい宗教を信仰するようになっていきました。
その中でも大人気かつブームだったのが仏教です。
仏教にはどんな人でも仏教の教えに従って生きて行けば幸せになれるという教えがありバラモン教よりも魅力的でした。
ですが、仏教ブームになるとバラモン教としては焦ります。
分裂し新しい国で仏教ばかりになると、バラモン教の国を潰しにくるのではないかと考えます。
そこでなんとか対策をしなければならないと考えたバラモン教は奇抜なキャンペーンをはじめます。
新神様大量加入キャンペーンでした。インドの人はもともと自分たちで何かしらの神様を信仰していました。
そこでバラモン教はあなたたちが信じて来た神様もバラモン教の神様ってことにしますと言い出しました。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のような神様はこの世の一人しかいない唯一の神(唯一神)と違い、
バラモン教はそもそも神様はたくさんいる(多神教)という考えなのです。
ポケモンでいう火の神ファイアー・雷の神サンダー・氷の神フリーザー的な感じです。
ということでバラモン教feat.神々となってパワーアップしました。これがインド人の心を鷲掴みし大成功します。
あなたたちがそれぞれ信じてきてた神ってバラモン教にもでてくるで!となったので、じゃあバラモン教でえぇやん
むしろわたしバラモン教やん!ってな感じでどんどん広まりました。
こうしてバラモン教はスーパーバラモン教となってもはや全然違う宗教になっていきます。
こうして色んな神様を信じていく宗教として、バラモン教から新しくヒンドゥー教と名付けられヒンドゥー教が誕生しました。
そしてヒンドゥー教は叙事詩というドラゴンボール的なワクワクすっぞヒーロー本みたいななのが作られ、
そのヒーローの主人公的存在がヒンドゥー教の神様がなので、神様かっこいい!となり
みんな神様の儀式をちゃんとやらないといけないと思うようになり、どんどん人気になりました。
神様を大事にして信仰しないといけないという考えが今現在でもインドで根付いているのです。
そしてその神様は今もどんどんと新キャラが登場しまくっていてもはや収拾がつかなくなっている状態です。
世界で11億人いるヒンドゥー教ですが、ほとんどがインド人で生まれてくる子供や家族もヒンドゥー教は身近で当たり前になっています。
インドは人口が多く今も人口が増加している国なので自ずと信者数は増えます。
生まれてくる子供に絵本の読み聞かせのように当たり前にヒンドゥー教の神様について話すので子供もずっとそれを信じ続けるのです。
他の宗教と違い教えを守ったら天国にいけるとかではなく、ただ単にインドで生まれて当たり前のようにヒンドゥー教が生活の一部になっているからヒンドゥー教って感じです。
しかしヒンドゥー教には厳格な身分制度(カースト制度)があります。バラモン教時代の階級制度的なものがヒンドゥー教にも受け継がれています。
生まれつき親と同じ身分になるというこの制度は現代で言うところの職業に当たります。
つまり農家の子は農家、すし職人の子はすし職人、仮面ライダーは仮面ライダーと、親の仕事をそのまま受け継ぐようになっています。
今では法律で禁止されていますが、法律で禁止されているだけで差別や偏見はあるというのが現状です。
あの人ゴミ拾いの仕事の子供のくせに別の仕事についたんやってとか陰口などが多く、
そんな風に思われるの嫌やからと親の仕事を引き継ぐ風潮があります。
他からすると誰がどんな仕事してもいいやんと思うかもですが、インドの人たちからするとこれを差別とも悪いとも思っていません。
なぜなら生まれながらにしてヒンドゥー教が根付いているのでそーゆーもんやと思っている人がたくさんいるからです。
3000年続いた価値観がインドの常識になっているのでそう簡単には変わらないのです。
日本での仕事は夫がして妻は家で家事と子育てという昭和の価値観的な感じですぐに変わることはないのです。
またヒンドゥー教では男尊女卑が強く、女性は男性の人生を補佐するための存在として生まれながらに教えられており、
夫婦で夫が先に死んでしまうと妻は夫が火葬されるときに火に飛び込むという恐ろしい儀式がありました(サティー)。
時代の流れでもちろん法律で禁止されていますが法律が行き届いていない辺境の村では今でも行われているらしいです。
また女の子の子供も10歳ぐらいで結婚させられる(児童婚)も深く根付いています。

なんかヒンドゥー教って特にメリットなさそうやし、むしろヤバい考え根付きすぎやぁ。。。
って思うでしょ!?実はさらにヒンドゥー教で厄介なのは『輪廻(りんね)』という考え方です。
輪廻とはようするに生きているときに良いことしたら来世で良く生まれ変わることができ、
悪いことしたら来世では悪く生まれ変わるという考えです。
ヒンドゥー教での良く生まれ変わる、悪く生まれ変わるとはつまりカーストが上がる、カーストが下がると言うことです。
生まれながらに親の職業(身分)という考えが根付いてるということは、
良いことをすると来世で良い身分で生まれ変わり、
悪いことをするとカースト外の動物になってしまうこというわけです。
さらにこの良いこと悪いこととはどういうことかというと
良いことは与えられたカーストでの仕事を淡々とこなすことで
悪いことは与えらえたカーストに不満を持ったり雑な仕事をすることとなっているので、
ヒンドゥー教徒はどんなに辛い身分でも今世はがんばって来世で幸せになろうという考えになってしまうのです。
こうした輪廻の考え方がヒンドゥー教徒がヒンドゥー教徒であり続ける理由の1つと考えれています。

しかしインターネットやスマホの普及で世界との乖離にようやく気付く
ヒンドゥー教徒もいます。今後少しずつ改善されることを願います。
ヒンドゥー教はバラモン教からパワーアップし、たくさんの神様を各々信じ、
信者数は2023年で約11億人いてほぼインド人だが、インドの人口は
絶賛増加中なので自ずと信者数は増え続けている。
カーストなどの問題など多々あるが、生まれながらに染みついた考えは
そう簡単にはぬぐえないという感じです。
他の宗教についても徒然なるままに書き散らしているので、興味のある方や今回の話が面白かった方はぜひ読んでみてください。
個人的にはユダヤ教→キリスト教→イスラム教→ヒンドゥー教→仏教の順番で読むと読みやすく結びつきやすいと思います。
ではまた!!
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